出版社内容情報
日本海海戦の勝因はバルチック艦隊を丁字戦法で迎撃できたからというのが定説だった。海軍極秘資料から海戦の舞台裏を解明する。日露戦争の帰趨を決定した日本海海戦。その勝因はバルチック艦隊の進路を予測し、丁字戦法によって迎撃できたからというのが定説であった。その後発見された海軍極秘資料から再検討を加え、海戦の舞台裏を解明する。
歴史の闇に埋もれていた極秘資料(『坂の上の雲』が書けなかった真実/バルチック艦隊の通過コース予測/北進の「密封命令」/丁字戦法の考案者は秋山真之ではない/闇に埋もれた「極秘戦史」)/幸運な男・東郷平八郎と連合艦隊(東郷が起用された理由/幸運な男・東郷/日露開戦の経緯と日本陸軍の戦闘/ウラジオストック艦隊の示威行動/日露両海軍の作戦方針/上村彦之丞の迎撃戦/大胆不敵なウラジオ艦隊/ウラジオ艦隊の敗走)/バルチック艦隊、対馬へ(バルチック艦隊、極東へ/バルチック艦隊最後の出港/待ち受ける連合艦隊の動揺/大本営の対応)/「三笠」での軍議 五月二四日?二五日(「北進第一電」と大本営の困惑/密封命令の謎/密封命令は開封されるはずだった/「三笠」での軍議/孤軍奮闘する藤井較一/島村速雄の到着/北進の電報はだれが打ったのか)/決戦! 日本海海戦(ロジェストウェンスキーの失策/両艦隊の戦闘準備/連合艦隊抜錨す/決戦のとき/バルチック艦隊の敗走/五月二七日の夜戦/バルチック艦隊の降伏/評価と教訓)/「丁字戦法」に潜む二つの謎―「連合艦隊戦策」に秘められた真実(丁字戦法に関する通説の誤り/『極秘海戦史』が記録する「戦策」/丁字戦法の採用者/丁字戦法を考案した男/リハーサルでの度重なる失敗/黄海海戦でも成功せず/シナリオの再検討)/その後の日本海軍―神格化された東郷と巨艦主義の敗北(連合艦隊の凱旋/世界を駆けめぐった「日本勝利」/凱旋観艦式/連合艦隊の解散/司令官・参謀たちのその後/私設副官・小笠原長生/大艦巨砲主義の時代へ/ワシントン軍縮会議/ロンドン海軍軍縮会議/統帥権干犯問題/大艦巨砲主義の敗北)/日露戦争・日本海海戦関連年表/『日本海海戦の真実』を読む…影山好一郎
野村 實[ノムラ ミノル]
内容説明
日露戦争の帰趨を決定した日本海海戦。その勝因はバルチック艦隊の進路を予測し、丁字戦法によって迎撃できたからというのが定説であった。その後発見された海軍極秘資料から再検討を加え、海戦の舞台裏を解明する。
目次
第1章 歴史の闇に埋もれていた極秘資料
第2章 幸運な男・東郷平八郎と連合艦隊
第3章 バルチック艦隊、対馬へ
第4章 「三笠」での軍議五月二四~二五日
第5章 決戦!日本海海戦
第6章 「丁字戦法」に潜む二つの謎―「連合艦隊戦策」に秘められた真実
第7章 その後の日本海軍―神格化された東郷と巨艦主義の敗北
著者等紹介
野村實[ノムラミノル]
1922年滋賀県生まれ。1942年海軍兵学校卒業。空母瑞鶴乗組などを経て海軍兵学校教官、戦後、防衛研究所研究室長、防衛大学校教授、愛知工業大学教授、軍事史学会会長を歴任。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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金吾
ごいんきょ