出版社内容情報
親方から「良い馬を連れてきた者に水車小屋を譲る」と言われた3人の若者。馬を探す旅に出ますが、一番年下でぼんやり者のハンスは置いていかれてしまいます。すると森で出会った小さな三毛猫から「7年働いたら素敵な馬をあげる」と言われ、ついていくことに。そこは小さなお城。たくさんの猫の召使いたちといっしょに、ハンスも働きますが…? 読みやすく楽しい挿画もたっぷり入った「一人で読めるグリム」の新シリーズ!
内容説明
うまをさがしてたびに出たハンス。いっしょに出かけたふたりにおいていかれてしまいます。すると、小さなみけねこが「七年はたらいてくれたら、うまを一とうあげる」とはなしかけてきて…?低学年向け。
著者等紹介
竹下文子[タケシタフミコ]
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を、『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を、『なまえのないねこ』(小峰書店)で講談社絵本賞を受賞。作品多数
林なつこ[ハヤシナツコ]
1985年、東京都に生まれる。大学でフランス文学を学んだ後、2007年にフリーのイラストレーターとして活動を開始。パッケージやCDジャケットのイラスト、雑誌や絵本など幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
82
あまり有名でないけど面白いお話を選んだ「グリムの本だな」シリーズ1作目。タイトルと愛らしい表紙に惹かれて手に取った。立派な馬を探す途中で道に迷ったハンス。そんなとき上品な猫と出会いお城で働かないかと誘われる。そこで言われるまま黙々と働くが…。猫の召使いたちの様子が描かれてるシーンも楽しく可愛い。お話と林なつこさんの絵がマッチしたほのぼのした絵本。2022/02/06
すみれちゃん
3
8歳ひとり読み2022/01/18
You
2
グリム童話は8割方読んだけど、似た話が多くて個々の話は結構忘れている。再話とはまた少し違うけど、こうして新しい版が、それもあまり有名でない話が実力作家によって広く伝えられるのはいいことだなと思う。絵童話になることで酷な場面に生々しさが多少出てしまうところはあるが、それもまた昔話。鳥に姿を変えられるのはよく見るけど、猫がこういう形で採用されるのは珍しい気がする。末っ子の成功話でめでたしめでたしだが、なんの罪もない馬たちが親方or兄弟子たちのところでどういう運命を迎えるのか気になってしまうのは絵童話ゆえか。2023/03/08
たこい☆きよし
2
3人の男の子、そのうちのハンスはみそっかす……って、アンデルセン「のろまのハンス」みたいな話かと思ったら、こちらのハンスはねこのおひめさまのところで7年働き、やがて……というおはなし。前にグリムの初期バージョンを編纂した本の中に「ひうちばこ」と同じ構造のおはなしがあったけど、これも「のろまのハンス」の元になった伝承のグリム蒐集版、ということなのかな。かあいらしいおはなし。2022/05/21
つっちゃん
1
小2 面白かった