“江戸”の人と身分〈3〉権威と上昇願望

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642065689
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1321

内容説明

昇進を目論む武士、公家文化に憧れる大名、寺院世界の頂点=門跡の葛藤、神社世界の昇進願望。厳しい身分序列にさらされるが故に、さらなる上昇を目指す人びと。支配階級の身分願望とそこに生まれた軋轢や反発を描く。

目次

近世「公儀」を構成するもの―プロローグ
近世大名の上昇願望
大名相続をめぐる分家と一門
武士の昇進
近世の公家身分―近世公家衆の人・家・身分
公武の交流と上昇願望
門跡の身分―宗門の頂上
社家(神社世界)の身分
権威と上昇願望―エピローグ

著者等紹介

堀新[ホリシン]
1961年生まれ。1993年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、共立女子大学文芸学部教授

深谷克己[フカヤカツミ]
1939年生まれ。1966年早稲田大学文学部卒業。現在、早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

奇天

4
支配層ゆえに上昇願望以上に家格下落への危機意識が感じられた。1~3巻までで町人・百姓・支配層の身分願望が描かれたが、「家」と個人の論理の隔たりが非常に興味深かった。強固な家長制による家意識が庶民レベルに普及したのは明治期だが、江戸期においてもかなり広いレベルまで浸透していたようだ。こうした家意識が血縁的にどこまで及ぶのかや、日本の家の独自性がどうして培われたのかに疑問を持った。4巻以降も楽しみだ。ただし、本書は誤植が目立っていたのが残念。2011/02/05

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