内容説明
時代劇の船乗りは粗野で無法なイメージがつきまとうが、知識や技術こそが必要な力だった。潜水、流通、船荷の積み替え、集荷請負システム、蝦夷地の場所運営など、知識と技術の限りを尽くして生きた水辺の民の姿を探る。
目次
水辺の民への視線
海士
水主
船大工棟梁
荷宿
紀州藩の天草集荷請負人
蝦夷地「場所」三役―支配を請け負う商人手代
海と川に生きる―仙台藩の肴の道と流通諸集団
著者等紹介
斎藤善之[サイトウヨシユキ]
1958年、栃木県に生まれる。1981年、宇都宮大学教育学部卒業。1987年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。東北学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めりこ
2
好きな先生が一章書いていたので読んでみた。士農工商ではくくれない身分的周縁の人々、時に幕府からの請負人として、幕府機能の延長を担ってた人々の話。研究論文のようなスタイルで頭に入って来づらい部分もあったけど、船頭、海士、荷宿など当日の人々の営みが具体的に立ち上がって来て面白かった。人間のやってることは今と変わらないことも多くて、なんだか人々を身近に感じながら読めた。2019/10/13
陽香
1
200703102017/01/20
草津仁秋斗
0
江戸時代、海や川と関わって暮らす人々の生活や生業の実態について、歴史学の視点から様々な資料を駆使して解き明かした本。庶民の暮らしぶりを知るのにとても役に立つ。2014/09/12
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