内容説明
自分の苗字(名字)にはどのような意味や由来があり、どこにいかに分布しているのかを知りたいと思う人は多い。苗字の起こりから近代の苗字公称まで、中世史の泰斗がやさしく解説した「苗字の歴史」入門、待望の復刊。
目次
1 苗字の起り
2 名字のいろいろ
3 氏姓制に源をもつもの
4 地方豪族の成長と名字
5 初期の武士団と名字・紋章
6 武士の移住と名字の伝播
7 苗字の地理的分布
8 名字の固定と偽作
9 身分制度の確立と庶民の苗字
10 苗字の公称
結 苗字研究の意義
著者等紹介
豊田武[トヨダタケシ]
1910年東京に生まれる。1932年東京帝国大学文学部史学科卒業。東京女子高等師範学校教授、東北大学教授、法政大学教授を歴任。1980年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメヲトコ
4
41年前の著作の復刻版。事例が豊富で、たいへんな作業量の成果であることがわかります。中世の武士たちの流動性の高さには改めて驚き。キクチ氏は発祥地の肥後では菊池で、東国に移住した集団は区別して菊地と名乗っていたとか、そういう違いだったんですね。2012/11/07
春樹咲良
2
大学の生協に売っていて面白そうだったので購入。元々、苗字のルーツとか名前とかそういうのは凄く好きなのだ。書いた人は室町時代辺りが専門の歴史研究者らしく、苗字の「歴史」をまとめる中でも、その「広がり」に特に着目したまとめ方をしていた。ていうかこれ、40年くらい前の本なんだね。2012/07/18
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- 和書
- 解析的整数論 〈2〉