内容説明
日本史最大の謎=邪馬台国。卑弥呼はその国の女王か、邪馬台国と倭国の形成は大陸の歴史といかに関わっているのか…。中国王朝と東アジアの諸民族の動向を踏まえ、日本国家と民族文化の形成を雄大なスケールで描く。
目次
1 倭国と邪馬台国(「倭国」の形成時期について―『魏志』倭人伝の再検討;漢末の動乱と「倭国大乱」―中国古文献中の「倭」とその背景)
2 卑弥呼と東アジア(後漢王朝の衰退と卑弥呼の登場―東大寺山古墳の鉄刀;「親魏倭王」冊封の背景―三世紀の東アジア)
3 東アジア世界と日本(中国史からみた日本国家の形成;東アジア世界の形成と展開;「日本国」の出現―七世紀の東アジア動乱の中で)
4 中国文化と日本―まとめにかえて(冊封体制と東アジア世界;世界史における中国文化と日本文化;近代世界における日本と中国―一九七二年日中国交回復に際して)
著者等紹介
西嶋定生[ニシジマサダオ]
1919年岡山県に生まれる。1942年東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学教授、新潟大学教授、就実女子大学教授などを歴任、文学博士。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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