内容説明
戦場のリアリズムと、敵・味方を越えた民衆の地平から、ベトナム戦争を描き出す。ゲリラ、枯葉剤作戦、無差別皆殺しと自然環境破壊―。積み上げられた廃墟と殺戮。今なお戦争のつづく世界の中で歴史から何を学ぶか。
目次
1 起源(長い戦争;南ベトナムのアメリカ;メコン・デルタ;「ノロマのチビッコ野郎ども」)
2 アメリカの全面戦争(虚偽;アメリカ化一九六五年;「北爆」下)
3 戦場(北の戦場;南の戦場)
おわりにかえて―もう一つの戦場
著者等紹介
吉澤南[ヨシザワミナミ]
1943年東京都に生まれる。1971年東京都立大学大学院修士課程修了。茨城大学人文学部教授などを歴任。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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足々タリ
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            本書では、多様な文献を基にしてベトナム戦争という戦争がどのような性質をした戦争であったかをアメリカに対し批判的な視点から解説している。ベトナム戦争の開戦前夜から終結までの流れに沿って、ケネディやジョンソン、国防省の誤り、民衆へのプロパガンダ、アメリカ軍と南ベトナム軍の拙い連携が招いた結果、何故アメリカ軍がベトコンの進撃を止められなかったのか、ベトナムの農民にとってベトナム戦争が「日常生活に溶け込んでいた戦争」であったこと、などを解説する。「心が突き動かされる書」というよりは、もっと外交や情報の不整合が招い2014/03/14
          
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                  - 和書
 
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