木戸孝允

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  • サイズ B6判/ページ数 248p
  • 商品コード 9784642062886
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C1321

内容説明

幕末の桂小五郎と明治の木戸孝允の一身二生。倒幕の志士から新時代の政治家へ変貌していく姿を生き生きと描く。版籍奉還、廃藩置県、立憲制導入など、明治国家の建設に奔走した、木戸の後半生に焦点を絞り、その個性に迫る。

目次

プロローグ 幕末の志士・桂小五郎
1 王政復古と木戸孝允
2 版籍奉還の建言
3 藩体制解体の苦悶
4 廃藩置県断行と木戸孝允
5 木戸孝允の米欧回覧
6 立憲制導入に向けて
7 明治国家の士族と農民
エピローグ 木戸孝允の光と影

著者等紹介

松尾正人[マツオマサヒト]
1948年、東京都生れ。1976年、中央大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻退学。中央大学文学部教授。博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ホレイシア

13
嬉しくて泣けてくる(笑)。司馬作品から幕末にのめり込んでウン十年、ようやく納得のいく木戸孝允論に出会えた。褒めすぎず貶めすぎず、実にバランスよく彼の後半生を評価しているじゃないですか。司馬さんの描き方は、いくら独断と偏見の人とわかっていても、ちょっと酷すぎたもんね。歴史にもしもはないけれど、時期が時期だけに、大久保を頂点とした組閣人事を考えてみる(結構楽しい)。木戸が生きていれば大日本帝国憲法だってきっと違っていたはずだ。何が大切かを見きわめてそれをとことん追求する、そういう貴重な人材だった。2009/09/01

MUNEKAZ

9
維新後の「木戸孝允」を扱った評伝。木戸の後半生ってずっと苦悩しているイメージであったが、まぁその通りだった。五ヶ条の御誓文、版籍奉還、廃藩置県とその功績はずば抜けているが、周囲との軋轢も多く苦悶している姿が印象に残る。時代の先を行く思想を持ちながら、それを成し遂げる重圧に応えられない心身のアンバランスさが木戸の個性と言うべきか。また木戸を悩ませたのが保守派ばかりではなく、子飼いとも言うべき伊藤や大隈ら開化急進派からの突き上げが大きいのも面白い。皆の期待が集まる人物だからこそ、板挟みに苦しむのかもしれない。2025/01/16

半木 糺

5
「志士」桂小五郎ではなく、「政治家」木戸孝允を記した評伝。維新後の木戸は過小評価される傾向が強いが、本書を読むと、明治政権の種々の改革、特に版籍奉還は木戸が中心となって実施されたことが良く分かる。ただ晩年は心身の不調を訴える記述が多くなり、苦労人だったのだなとの感も強くした。2019/02/03

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