歴史文化ライブラリー<br> 天下人たちの文化戦略―科学の眼でみる桃山文化

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天下人たちの文化戦略―科学の眼でみる桃山文化

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  • サイズ 46判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642059664
  • NDC分類 702.148
  • Cコード C0321

出版社内容情報

信長・秀吉・家康ら天下人は、なぜ豪華絢爛な城郭御殿や特色あるデザインの美術品を作らせたのか。出土資料や、伝世の武具・漆器・障壁画・彫刻などにわずかに残った材料や技術を科学的に分析。海外交易や物資調達の実態、当時の職人の優れた技術力を明らかにする。「モノ」の考察から、権力者たちの”戦わずして勝つ”したたかな「文化戦略」に迫る。

内容説明

信長・秀吉・家康ら天下人は、なぜ豪華絢爛な建築や美術品を作らせたのか。文化財にわすがに残った材料や技術を科学的に分析。海外交易を背景に技術力と財力を駆使した、権力者たちのしたたかな「文化戦略」に迫る。

目次

科学の眼でみる桃山文化 プロローグ
武器・武具編(「本能寺の変」の現場;塗装にみる文化戦略―秀吉の仁王胴具足)
工芸・絵画編(桃山茶陶から色絵京焼へ;金碧障壁(障屏)画と初期洋風画
秀吉が囲った御土居跡―出土漆器を中心に)
建造物編(城郭御殿の屋根と金箔瓦;城郭御殿の外観と漆箔塗装;城郭御殿の室内と蒔絵装飾;彩色木彫のメッセージ;赤色の塗装材料から探る社寺再建)
天下人たちはいかにして文化の力で泰平の世を目指したか エピローグ

著者等紹介

北野信彦[キタノノブヒコ]
1959年愛知県名古屋市に生まれる。1982年、愛知大学文学部史学科卒業。東京文化財研究所保存修復科学センター室長等を経て、龍谷大学文学部歴史学科文化遺産学専攻教授、博士(学術、京都工芸繊維大学)、博士(史学、東京都立大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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六点

113
「科学の目からみる桃山文化」ということで「武器・武具編」「工芸・絵画編」「建造物編」を捉え直している。「肉色具足」の人体色部分は油絵具であったなど、当時の泰西画家が知ったら、どんな顔したのだろうか?と、妄想がはかどる。今まで京都の文化財を「見飽きたな~」などと思いつつ、例えば本願寺の唐門前を歩いて現場に向かったりしていたのである。無論この本でも本願寺唐門について、思ってもいない事実を科学の目で明らかにしてくれる。南蛮交易と言っても、兎角無視されがちな東南アジアから多くのものを入手していたのだなあと、字数2023/06/17

パトラッシュ

110
フランス王ルイ14世は巨大なヴェルサイユ宮殿で権力を誇示し、ファッションや美術など文化を外交に利用したが、それ以前に信長や秀吉は同じ手法を用いていた。名物茶器の収集や作陶の奨励で茶の湯文化を主導し、豪華な障壁画や金瓦で飾られた城郭御殿で見る者を圧倒し、戦国期に衰えた社寺を再建して宗教勢力を心服させた。出土した陶磁器や建築物の塗料を科学的に分析し、海外交易が発展した当時は各地の新しい技術や素材が積極導入されて新しい建築や文物が発展した状況を跡付けていく。もはや歴史研究に科学が活用されるのは普通の時代なのだ。2023/05/15

アメヲトコ

7
2023年2月刊。著者は文化財の保存修復科学が専門で、安土桃山時代の武器・武具や工芸・絵画、建造物などを科学的に分析し、信長や秀吉らの文化戦略を読み解こうとした一冊です。事例羅列的でやや構成には散漫な印象がありますが、瓦への金箔の貼り方の違いや使用するベンガラの違いから天下人たちのスタンスを比較する視点など、「もの」から読み取れる情報の可能性が興味深かったです。2023/04/21

りうかん

2
桃山時代から江戸時代初期にかけて、日本の歴史を文化史(主に文化財や道具の方面)からひも解く珍しい本。鉄砲の玉の材料についての考察が興味深かった。敢えて希少価値の高い材料を混ぜる理由は? ベンガラの原材料に何を使うかで考え方がわかるなど。物事には色んな見方があるのだ。2023/05/31

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