出版社内容情報
朝鮮半島から贈られた品々にはいかなる意図が込められていたか。発掘されたアクセサリーを紹介しつつ身に着けた人びとの群像を活写。
内容説明
古墳時代、日本列島では冠・耳飾りなど貴金属のアクセサリーが流行した。朝鮮半島から贈られた品々には、いかなる意図が込められていたのか。発掘されたアクセサリーを紹介しつつ、身に着けた人びとの群像を活写する。
目次
アクセサリーから読み解く―プロローグ
第1章 新羅・百済・大加耶のアクセサリー入門
第2章 社会をつなぐ―四世紀後半~五世紀前半
第3章 交流と葛藤を演出する―五世紀後半
第4章 緊迫した情勢の中で―六世紀
アクセサリーがつむぐもの―エピローグ
著者等紹介
高田貫太[タカタカンタ]
1975年、福島県に生まれる。1999年、岡山大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。2005年、大韓民国慶北大学校考古人類学科博士課程修了。現在、国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
13
磐井の乱とか武蔵国造の乱の頃までは、筑紫や毛野は半島との外交を独自に行っていた。それはつまり、ほとんどヤマトから独立した国だったということだ。高句麗・百済・伽耶・新羅が争っていた半島と同様に、列島側も筑紫や出雲、吉備、毛野の間にかなりの緊張関係があったに違いない。この半島と列島の国々の間でやりとりされた、当時の最新技術と権力の象徴のひとつがアクセサリー。文献史学だけでは決してわからない相互関係を、ひとつひとつの出土品の形態解析から解き明かしていく手際は、見事としかいいようがない。2021/08/08
つみれ
2
著者の私的な経験が織り込まれた文章が読ませる。見る人が見れば作った地域も分かるし、あみあみが龍にも見える。なにがどうなって龍やねん。▼以下著作の良し悪しとは関係ない疑問。まずこの副葬品て、鏡とかとは違って、被葬者が生きてるうちに使ってたものでいいんですよね? あのイヤリングってどうやって耳に着けるんだろう。んで冠とかは分かるが、あのイヤリングは着装状態でデザインがアピール出来るほど見えるんだろうか?2025/11/05
古墳くん
2
あとがきに至るまで、私的な部分まで素敵な著書。2021/07/21
越高美雪
2
通史的なものは極力排除したかったと後書きにあったが、現在の研究結果に疎い私にはありがたかった。何せ20年前の知識がベースなもので😅 20年前に訪れた武寧王陵と天馬塚古墳群で購入したお土産のアクセサリーの謎も少しわかってスッキリした😍 コロナがおさまったら国立韓国中央博物館(一昨年訪問したが凄かった❗️)との共催展示、必ず実現しますように‼️2021/06/13
転天堂
0
筆者の博士論文をもとにした単著から、アクセサリーに着目し焦点を当てている。古墳の大きさは倭のほうが圧倒的に大きいが、イヤリングももとになる大伽耶式などより長くなるなど、当時の倭の人々は「大きいことは良いことだ」的なセンスを持っていたのだろうか。何度聞いても、5世紀に吉備地方の副葬品が大幅に入れ替わる話は興味深い。越前政権の大和地方進出、磐井の乱など、当時の倭の中での勢力争いも相当ダイナミックだったと思われるは、惜しむらくは『日本書紀』史観でまとめられてしまったとこか。2024/07/02




