出版社内容情報
圧倒的な存在感を誇る大仏、奈良時代より絶えることなく続くお水取りの二月堂、明らかになりつつある巨大な東塔と西塔…。聖武天皇が造営した国家的大寺院・東大寺の創建当初の面影は、今日までどれほど残り、当時はどのような伽藍だったのだろうか。文献・絵画資料の検証と最新の発掘調査の成果を手がかりに、奈良時代の東大寺の実像に迫る。
内容説明
聖武天皇が造営した国家的大寺院・東大寺の創建当初の面影は、今日までどれほど残り、当時はどのような伽藍だったのか。文献・絵画資料の検証と最新の発掘調査の成果を手がかりに、奈良時代の東大寺の実像に迫る。
目次
東大寺へのいざない―プロローグ
聖武天皇
大仏開眼
史料・絵図からみた奈良時代の東大寺
天平の大伽藍を掘る1 平地の東大寺
天平の大伽藍を掘る2 山の東大寺
その後の東大寺―エピローグ
著者等紹介
鶴見泰寿[ツルミヤストシ]
1969年名古屋市に生まれる。1994年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了。現在、奈良県立橿原考古学研究所企画学芸部資料課資料係長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
75
奈良市の中心に、現在も大仏殿を始め、大量の伽藍が存在している。しかし1200年前の創建時には現在では想像しかねるような大伽藍が櫛比していたのである。この本んでは考古学の成果や文献資料の利用などにより、巨大な寺院の景観を復元している。できる事なら境内図を載せて頂ければ理解がより進んだと思われる。2024/11/04
Shoji
37
大仏さんが造られた時代背景、聖武天皇の時代背景、大仏が建立されるに至る経緯、東大寺創建当時の伽藍の姿などが史料や発掘の成果に基づき解説されています。非常に読みやすく分かりやすく解説されていました。こ難しいことは書かれておらず、素人の私にも理解できる内容でした。2021/06/06
chang_ume
13
東大寺の創建期を概略理解。奈良時代の大規模な地形改造については、調査知見(大仏殿西廻廊隣接地)や現状の地形特徴の紹介に加えて、『東大寺山堺四至図』に記載された南大門北側の小丘陵の存在を指摘が目新しいところ。また東大寺前身寺院問題に関しては、金鍾寺(金鐘山房)と福寿寺の位置比定を吉川・菱田説とは逆に、金鍾寺=上院地区、福寿寺=丸山西遺跡とする。著者の指摘するとおり、丸山西遺跡を金鍾寺とするには表採瓦の年代観のほかに確たる根拠がとぼしく、『東大寺要録』『日本霊異記』の記載どおりに上院地区を重視してよいと思う。2021/03/10
黒豆
6
聖武天皇の時代、東大寺そして大仏建立の経緯を興味深く読む。特に大仏鋳造の工程に関する記録の解析状況。2021/03/27
takao
3
ふむ2024/06/13
-
- 和書
- 放尿