出版社内容情報
他者にものを譲渡する「寄進」という行為は、中世社会のなかでいかなる役割を果たしていたのか。神仏が圧倒的な迫力をもって人間社会と対峙していた時代であることを踏まえつつ、在地領主や有徳人、宗教団体などを分析対象に、その実態に鋭く迫る。寄進によって生み出される新たな富や組織を明らかにし、地域社会に形成される権力のあり方をさぐる。
内容説明
他者にものを譲渡する「寄進」は、中世においていかなる役割を果たしていたのか。在地領主や有徳人、宗教団体などを対象に、その実態に迫る。寄進によって生み出される新たな富、そして組織や権力のあり方をさぐる。
目次
なぜ、寄進と権力か―プロローグ
中世社会のなりたちと寄進
中世社会のひろがりと寄進
寄進をめぐる結社の成立
戦国経済のなかの売買と寄進
寄進をめぐる内と外―エピローグ
著者等紹介
湯浅治久[ユアサハルヒサ]
1960年、千葉県に生まれる。1985年、明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在、専修大学文学部教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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