出版社内容情報
帝国主義・レイシズム(人種差別)の発想と、今日の歴史認識問題につながる戦争観を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。第二次大戦後、連合国が日本の戦争責任を追及した「東京裁判」。膨大な被害を生んだ日本の戦争を、法廷はどのように裁いたのか。帝国主義・植民地主義・レイシズム(人種差別)といった発想と裁判審理との関わり、今日の歴史認識問題にもつながる戦争観を重視しつつ、膨大な史料を用いて裁判を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。
近代日本の戦争と東京裁判―プロローグ/裁きへの道(日本の戦争と欧米諸国の怒り/戦争責任の追及と国際検察局の始動/尋問の諸相/重視された被害と軽視・無視された被害)/「第二の戦争」―日本側の裁判対策(裁判対策の開始/交差する戦争観―陸軍・海軍・外務省の確執/弁護団の内部対立/進行する陸軍・海軍・外務省の裁判対策)/法廷での攻防(始まった検察側の立証/検察側の立証と日本軍の残虐行為/弁護側の反証/審理と陸海軍/審理と外務官僚)/下された判決(判決書と日本の戦争、残虐行為/判決書と陸海軍、外務省/問われざる問題群と責任者/勝者と敗者の負の連関性)/サンフランシスコ平和条約と戦後日本―エピローグ
宇田川 幸大[ウダガワ コウタ]
著・文・その他
内容説明
「東京裁判」は日本をいかに裁いたのか。帝国主義・植民地主義・レイシズム(人種差別)の発想と、今日の歴史認識問題にもつながる戦争観を重視し、膨大な史料を用いて裁判を再検証。不可視化された戦争被害の諸相に迫る。
目次
近代日本の戦争と東京裁判―プロローグ
裁きへの道(日本の戦争と欧米諸国の怒り;戦争責任の追及と国際検察局の始動 ほか)
「第二の戦争」日本側の裁判対策(裁判対策の開始;交差する戦争観―陸軍・海軍・外務省の確執 ほか)
法廷での攻防(始まった検察側の立証;検察側の立証と日本軍の残虐行為 ほか)
下された判決(判決書と日本の戦争、残虐行為;判決書と陸海軍、外務省 ほか)
サンフランシスコ平和条約と戦後日本―エピローグ
著者等紹介
宇田川幸大[ウダガワコウタ]
1985年、神奈川県に生まれる。2015年、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、中央大学商学部助教、博士(社会学・一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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東京には空がないというけれど・・・
onepei
Go Extreme
ジャケット君
カラコムル711