出版社内容情報
狩猟採集や漁撈で生活していたとされる縄文人。だが、粘土をこねて土器を成形する際に紛れ込んだダイズや貯蔵食物害虫のコクゾウムシがその常識を打ち破った。土器表面や断面の痕跡の新しい分析法から、イネやダイズの栽培開始時期を特定。土器粘土の中に眠っていた考古資料「タネ」「ムシ」が指し示す、多様で豊かな縄文時代の実像に迫る。
内容説明
土器を成形する際に粘土中に紛れ込んだコクゾウムシやダイズの痕跡が、縄文人は狩猟採集民という常識を打ち破った。土器の中に眠っていた新たな考古資料「タネ」「ムシ」の発見が、多様で豊かな縄文時代像を明らかにする。
目次
想定外の発見―プロローグ
ダイズと縄文人
縄文人は豊かな狩猟採集民か
コクゾウムシと縄文人
イネはいつ日本にやってきたのか
圧痕法が明らかにしたもの
草原での農耕が語るもの―エピローグ
著者等紹介
小畑弘己[オバタヒロキ]
1959年、長崎県に生まれる。1982年、熊本大学法文学部史学科卒業。現在、熊本大学文学部歴史学科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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