内容説明
戦国時代を、戦わずに生き抜いた公家・貴族たち。摂関家に次ぐ家格である清華家の一つ、久我家に伝わった『久我家文書』に光を当て、荘園経営など経済的側面から生き残りをかけた彼らの苦悩としたたかさを描く注目の一冊。
目次
中世の久我家と久我家文書―プロローグ
応仁・文明の乱と久我家領荘園(大乱のはじまりと近江国;播磨赤松家と久我家;伊勢北畠家と久我家)
戦国時代の山城国久我荘(明応の政変と久我本荘;山城国久我荘の政所;山城国久我荘の千種祭)
年貢収入から営業課税へ(洛中立売課役と傾城局公事;座中天文騒動)
近世公家社会への転換(近衛家と天下人たち;久我敦通の勅勘とその後)
近世の久我家文書と久我家―エピローグ
著者等紹介
岡野友彦[オカノトモヒコ]
1961年、神奈川県に生まれる。1989年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程日本史学専攻単位取得退学。現在、皇學館大学文学部国史学科教授、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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