内容説明
暴力を封印し、作法のもとに行われた百姓一揆は、領主への不信や貧富の拡大で変質していく。異形の「悪党」と化し暴力に訴える騒動勢、鎮圧に走る幕府、武装する村々。激動の幕末を襲った暴力の有様を鋭く抉り出す。
目次
偃武の社会から“万人の戦争状態”へ―プロローグ
予兆
「悪党」の登場と暴力化する一揆
「悪党」の跳梁と作法の強調
はじまる“万人の戦争状態”
世直しと“万人の戦争状態”
“今ここにある危機”を生きた人びと―エピローグ
著者等紹介
須田努[スダツトム]
1959年、群馬県に生まれる。1997年、早稲田大学大学院博士後期課程文学研究科日本史学専攻修了。博士(文学)。現在、明治大学情報コミュニケーション学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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