出版社内容情報
★沖縄タイムス出版文化賞 受賞!
内容説明
琉球処分以降、沖縄戦、米軍占領期まで過酷な時代を生きた郷土史家・島袋全発。伊波普猷・東恩納寛惇らとの交流や帝国主義・ナショナリズムとの戦いから、今に生きる沖縄の近代思想を浮かび上がらせた「思想史」入門。
目次
沖縄学の群像―プロローグ
知識人・全発の誕生 文明開花から植民地時代へ(幼少時代から第七高造士館時代まで;国家観と民族観の相克―太田朝敷、伊波普猷との認識の相違;京都帝国大学法科学生時代)
教育と南島研究の時代(帰郷後の全発の活動;昭和戦前期の郷土研究への沈潜)
戦時体制と沖縄方言論争(総動員体制期における言論;戦時体制下、戦場での全発)
戦後を生きる全発(沖縄民政府時代;戦後の活動)
沖縄近現代史とは何か―エピローグ
著者等紹介
屋嘉比収[ヤカビオサム]
1957年、沖縄に生まれる。1998年、九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程単位取得退学。現在、沖縄大学法経学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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