内容説明
古代日本を大きく揺るがした壬申の乱。大海人と大友の二人の皇子による皇位継承争いの実態を検証する。戦いの勝者と『日本書紀』の関係、敗者の言い分…。地方豪族の動きにも目を向け、劇的な戦乱を読み解く。
目次
勝者の政権―プロローグ
大海人皇子、東国へ
近江と大和の戦い、そして終結
勝者の論理と「史実」
回顧される壬申の乱と「功臣」
壬申紀の形成とその影響
「はじまり」としての壬申の乱―エピローグ
著者等紹介
早川万年[ハヤカワマンネン]
1957年、三重県に生まれる。1986年、筑波大学大学院博士課程歴史人類学研究科退学。現在、岐阜大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はちめ
9
壬申の乱は大海人皇子が吉野を脱出し、最終的に大友王子が自死するまでの間わずか30日程度であり、その間に関する日本書紀の記述もかなり詳細に行われている。しかしながらだからといって全てが明らかということはなく、謎も多く残されている。本書は壬申の乱について分かり得ることとわかり得ないことを整理して記載しており大変参考になる。惜しむらくは、著者は壬申の乱の舞台の近くに生まれ現在も居住しているので土地勘があるのであろうが、本書には地図が一枚しか掲載されていない。壬申の乱の理解において地名は重要なので残念だ。☆☆☆☆2020/05/17
hr
1
図書館本。三重関連の情報を確認したくて借りてきたが、消化不良。2021/11/20
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