出版社内容情報
★第30回熊日出版文化賞受賞
内容説明
維新の功臣である西郷隆盛はなぜ蜂起したのか。七ヶ月余の内戦はその地域に住む人びとにとってどのような意味があったのか。熊本城での攻防を中心に、戦争に巻き込まれた民衆の実態を探り、西南戦争の大義を問い直す。
目次
西郷の大義と私学校軍(西南戦争の契機;薩軍の編制;熊本鎮台の篭城索;熊本城炎上;射界の清掃)
党薩諸隊の結成(学校党勢力と熊本隊;民権党による協同隊の編制)
政府の対応と官軍の編制(征討軍の編制;軍政機関と軍令機関;軍団と裁判所)
戦争と民衆(熊本城攻防戦;田原坂の激闘;山鹿の自治政;薩軍、敗走)
官軍における軍夫(軍夫募集;軍夫の軍属化;士族反乱と民衆―エピローグ)
著者等紹介
猪飼隆明[イカイタカアキ]
1944年、福井県に生まれる。1974年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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