出版社内容情報
◆紀伊国屋書店 インターネット受注タイトル(出版社別、6月、7月)第1位!
◆神田・東京堂書店 週間ベストセラー(総合、6月6日調べ)第10位!
◆神田・三省堂書店 週間ベストセラー(社会・人文、7月17日~23日調べ)第5位!
2006年7月2日[朝日新聞/読書欄]
骨から病読みとる古病理学への案内/魅力的なタイトルだ。『江戸八百八町に骨が舞う』。もう、これはだけだって買い。もっとも骨は実際には舞わずに地中に埋まっている。墓地に遺跡に、もしかしたら、ほら、そこの工事現場にも。…本書はオカルト目的の本ではない。遺跡や遺物は考古学、人骨は人類学という従来の枠組みを超え、考古学と人類学と医学の境界にある「古病理学」のマニフェストの書というべきだろう。調査の対象は、主として18世紀の江戸とロンドンだ。ともに100万の人口を抱える世界有数の大都市でありながら、人骨に残る痕跡から両都市の特徴が浮かび上がる。/斎藤美奈子(文芸評論家)
2006年7月28日[赤旗/読書欄]
人骨から読み解く病理と環境情報/江戸時代の墓が密集する東京の下町では、建設工事で人骨が出土することが多い。若き女性の筆者は、人々が忌み嫌う骨に肉薄して、病気の痕跡探り出し、秘められた歴史を白日の下にさらす。…人骨は、それぞれの時代・環境を生きた人々の生物学的情報がいっぱいつまったタイムカプセルなのだ。著者は今日も、江戸の人骨を探して八百八町を飛び回っている。/馬場悠男(人類学・国立科学博物館人類研究部部長)
内容説明
大都市江戸の地中や墓から発掘された人骨から何が分かるのか、骨に残された痕跡を観察し、病気の種類、環境や暮らしを復元。地方やロンドンとの比較も試み、現代の環境づくりに生かす、「都市古病理学」の重要性を説く。
目次
江戸という時代―プロローグ
古人骨からみた江戸の町
骨と墓から何がわかるか
地方の暮らし
一七~一八世紀のロンドン・英国
近世都市・江戸
著者等紹介
谷畑美帆[タニハタミホ]
京都市生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。東京藝術大学大学院芸術学科保存科学専攻修了(学術博士)。東京大学大学院生物科学(古病理学)専攻受託研究生、日本学術振興会特別研究員、英国自然史博物館特別研究員を経て、明治大学文学部兼任講師・北里大学一般教育部特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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