内容説明
現代の我々が千年以上も前から変わらない造りの建築を見られるのはなぜか。文化財修復に携わる屋根葺職人が匠の経験に裏打ちされた日本古来の技の世界を語る。コンピュータ化の時代に、技の熟練の大切さを考える。
目次
伝統技術という「方舟」(屋根はいかにして作られてきたか;桧皮葺と柿葺の文化 ほか)
技術は乱世に成熟する(古代技術の探究;伝播は同心円を描く ほか)
語られなかった海外神社の時代(海を渡った神々;海外神社の実態 ほか)
古建築修復の旅(式内社を歩く;「伊勢」と遷宮 ほか)
文化財の森を育てる(国有林開放までの道程;大学演習林の研究 ほか)
著者等紹介
原田多加司[ハラダタカシ]
1951年、滋賀県に生まれる。1974年、大学卒業後、地方銀行勤務を経て1982年、家業の桧皮葺・柿葺師(創業1771年)の一〇代目・原田真光を襲名。社団法人全国社寺等屋根工事技術保存会副会長などを歴任
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