内容説明
道長を頂点とする藤原摂関家の栄華はいかに築かれたのか。平安遷都や数々の政変劇、外戚など、摂関政治の重要テーマを追求。執政者の自覚や日記の効用など、知られざる側面にも光を当て、平安時代史の新たな扉を叩く。
目次
平安時代史を学ぶ人のために―プロローグ
長岡京と平安京―遷都をめぐって
平安時代初期の政変
成立期の摂関制
律令制と貴族制
藤原氏の経済的基盤
執政の家
日記―儀式と故実の手鑑
外戚―もう一つの権力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
3
いけいけドンドンオレ様の藤原氏像がつくられたものかもしれないと思う一冊。能力と人望がなければ歴史に名前を残すことなんてできないものだなあ。摂政や関白のはっきりした位置づけや職掌が確立していなかったために起こった悲劇の数々。事件の背景に出世欲や独占欲ばかりを感じるのは現代人の悪い癖か一種の病かもしれない。2019/03/24
Mizhology
1
先に絵巻を観ていたので、なんとかついていけた。しかし、似た名前が多い!この本によると、出世欲より、周りにまつりあげられた例が多そうだけど、その方が政治は上手くいくのか?とも思った。やる気先攻の肉食系の人が国を引っ張るのと、どちらがいいのだろう?2012/12/25
古関
1
摂政と天皇の間に外戚関係がなくなってから院政が始まったとか。ここらへんもちゃんとやってみたい2011/11/04
孤独な読書人
1
藤原氏のことがよくわかる。教科書的な書き方がされた本。2012/03/05