内容説明
経済大国と呼ばれる現代の社会でも、女性はまだまだ生きにくい。自立・平等を願い、女性は20世紀をどのように暮し、何をしてきたのか。地域での生き方と中央の動きを見通して描く、幸せを求め続けた女性の100年。
目次
幸せを求め続けた女性の100年
天皇制政府がつくり出す愛国女性
婦人雑誌読者の自立への願い
主権者になる道のけわしさ
主権者になったとはいえ
自立と平等は女性の願い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまだてつひと
4
まさか歴史文化ライブラリーできんさんぎんさんの名前が出るとは思わなかったのでそこばかり印象に残ってしまった。 20世紀というカテゴリーにしているので全体的に急ぎ足でまとめられているように感じた。 女性が虐げられていた時代背景については詳しく描かれていると思う。2024/06/25
かーんたや
2
20年前の本だが農村から文明社会への書き方が西洋近代的で違和感多かった。五つ六つから畑の草取りをさせられ、夜なべに糸紡ぎをしなければならず、子供は小さい大人であって遊んで学ぶのが専門の子供時代は認められなかった、と被害者みたいに書いているが、いいことではないのか?むしろ大人と子供、労働と教育、都市と農村などに分割して噛み合っていないことから現代の諸問題が生まれているように思うが。今ならここまで単純な書き方はしないだろう2019/10/31