内容説明
長い歴史をもち、今も独特の文化を世界に向けて発信しつづけている地・インド。インダス文明の興亡から今日の核問題、海外インド人の活動にいたるまで、様々な側面から、4000年の歴史をつづる最新のインド通史。
目次
古代インド―文明の曙と古代社会の成立
中世インド―イスラーム王朝の興亡と民衆宗教の提起
イギリスの植民地時代―支配と抵抗の相剋
半世紀の独立インド―インド型民主主義の展開
インドと外部世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
9
9頁。インド・ヨーロッパ語族系のアーリヤ人はもともとは東ヨーロッパのカスピ海沿岸に居住していたとみられるが、前2000年頃から中央アジアを通って波状的にインドへ到来し始めた。北インドのインダス川とガンジス川の上流域、今日の肥沃なパンジャーブ地方に進出し、新しい生活を始めた。このアーリヤ人がインドへの移住に成功した理由として、かれらが馬や二輪戦車や青銅製の武器を常用していたことがあげられる。かれらは先住民と戦いつつ、しだいに領土を広げていったが、他方では移住してきた自分たち同士の部族間でも激しく戦った。2024/05/19
らっそ
9
はじめてのインド。この本で固有名詞に触れる。南アジアという括りで考えないと現代インドの内面の多様性はわからない2021/03/28
スターライト
6
『アンコール王朝興亡史』の中でヒンズー教が流入し、その歴史に影響を与えたとあったので、本書をチョイス。しかしインダス文明から現代までを俯瞰した内容であったため、知りたい部分の記述はわずかだった。ともあれ、近代以降の記述にはページを割いていることもあり、イギリスを中心とした列強による植民地支配とその下での人々の生活、独立後も多言語多民族国家としての苦労と奇蹟的な成長については理解を深めることができた。2021/12/12
サアベドラ
4
文字大きめのインド史。日本語で読めるインド通史は多くないので貴重だが、限られた紙幅に無理やり詰め込んでるせいで単なる人物、事件、王朝・勢力の羅列になってる気もしないでもない。中世インド史が割りと適当なのも個人的にマイナスポイント。日本でインド史というと、どうしても仏教絡みの古代と独立前後の近代史に関心が集中しがち。ある程度内容がしっかりしてて網羅的な通史を探そうとすると山川の世界各国史か世界歴史大系までいかないとダメかもしれない。2012/10/14
やまだてつひと
3
タイトル通りインドの大まかな歴史について書かれている本。バラモン教からカースト制度 イスラム教やインドにある人種差別のこと。古代インド文化の成立から第二次世界大戦までの独立の歴史など守備範囲は広いと思う。インド史に興味がある人にはオススメなのかな? 冒頭にも書いてあったように、高校範囲の世界史のインドについて少し深堀りしたような内容なので、世界史の授業でこんな事を習ったなぁと振り返る事も出来た2024/05/26
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