出版社内容情報
越後を治めた戦国大名。父長尾為景の死後、兄晴景のあとを継ぎ春日山城に入る。関東管領の上杉氏を助けるため、しばしば関東に出兵し、やがてその姓と職を譲られる。信濃進出を狙い、武田信玄と川中島で対決。能登を攻め、織田信長を撃破。関東出陣を目前に病没する。謙信発給の書状などから生涯を描き出し、領国統治の実態や信仰、人柄に迫る。
内容説明
越後を治めた戦国大名。父長尾為景の死後、兄晴景のあとを継ぎ春日山城に入る。関東管領の上杉氏を助けるため、しばしば関東に出兵し、やがてその姓と職を譲られる。信濃進出を狙い、武田信玄と川中島で対決。能登を攻め、織田信長を撃破。関東出陣を目前に病没する。謙信発給の書状などから生涯を描き出し、領国統治の実態や信仰、人柄に迫る。
目次
第1 偉大なる父―長尾為景の功業
第2 長尾景虎の登場
第3 出奔事件とその前後
第4 疾風怒涛―小田原攻囲と川中島
第5 一進一退―北条・武田との綱引き
第6 苦境から光明へ―越相同盟成立まで
第7 関東と北国、二つの進路
第8 人と領国の統轄
第9 信仰と文事
著者等紹介
山田邦明[ヤマダクニアキ]
1957年新潟県生まれ。1981年東京大学文学部国史学科卒業。1984年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学史料編纂所教授を経て、愛知大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Toska
14
非常に読み応えのある評伝。戦国大名の書状の分析に長けた著者と、手紙の中で自分をさらけ出す癖のある謙信とは相性がいいのだろう。その文面から浮かび上がってくる個性は、とにかく感情的で怒りっぽい。僧侶に戦勝を祈祷させたのに効き目がないと「寝ないで祈れ」という無茶振りも。一方で相手への細やかな気遣いができ、情義と道理で人を説得しようとする。逆境でも「世上このままにてはあるまじく候」という楽観性は見習いたいところだ。字が上手く、思考を書の形でまとめ上げる明晰な頭脳の持ち主。一代の英傑であったことは間違いない。2026/02/11
Book Lover Mr.Garakuta
13
図書館本:上杉謙信の実像に迫った本。当時の歴史の史料を振り返り、当時を想起する。2021/02/27
MUNEKAZ
12
上杉謙信の評伝。創作物だとよくも悪くも浮世離れした人物に描かれがちな謙信を、自筆の書状類を多く引用することで、等身大に表そうとしている。明晰な思考を備えながらも、感情が高ぶると「馬鹿者」という表現が飛び出したりする辺りがなんとも印象的。「カリスマ」「軍神」というよりは、雑多な集団を束ね上げた人間味あふれるリーダーとして捉えられる。また短い記載だが、謙信が妻帯していた可能性に触れているのも興味深い。色々と認識が改まった一冊。2020/09/06
デンジャラスゾンビ
9
上杉謙信はずっと多方面作戦やってるからわからんのよ2022/09/23
フランソワーズ
5
上杉謙信の現時点での、最新の歴史一般書・評伝としてはとても良くまとまっていると思います。49年の生涯の多くを数多の戦陣に身を置いた謙信。その都度の肉声を追うように書状が紹介されているのも、上杉謙信という一人の戦国武将の実像をより深く理解できるのに役立っています。また謙信を支えた家臣たちとその変遷の項目も、簡素ながらも便利。2020/09/06




