内容説明
江戸荒事歌舞伎の源流初代市川団十郎より、明治中期の団・菊・左時代を飾った９代目団十郎までの成田屋歴代の芸道精進のあとと、その演劇界における位置を、厳密な史料批判を基礎にまとめた好篇。豊富な引例とエピソードとによって興味深く説き、思わず読みつづけさせる。新装版にあたって、現代に至る１０・１１・１２代目の章を増補し一層の充実を期した。
目次
１ 初代団十郎
２ ２代目団十郎
３ ４代目団十郎
４ ５代目団十郎
５ ３代目・６代目団十郎
６ ７代目団十郎
７ ８代目団十郎
８ ９代目団十郎
９ １０代目・１１代目・１２代目団十郎
市川家歴代系図
市川家略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨の入れ首
1
歌舞伎役者の大名跡・市川団十郎の歴史を、初代から十二代目まで辿る日本文化史解説書です。初代市川団十郎の生い立ちと壮絶な生きざまから、九代目の苦闘と改革を経て、現在の歌舞伎に至る流れを知ることは、日本大衆文化の歴史を知ることでもあるのだなと思いました。大変勉強になったとともに、歌舞伎をもっと知りたいと思える本でした。2025/03/13
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