内容説明
伴大納言とよばれて絵巻物などにも登場する伴善男は、史上有名である。応天門炎上の事件にかかわって没落の悲運に泣いた彼には、多くの謎が秘められている。本書は、その波瀾に富む生涯を巧みに描き、事件の真相をえぐりだした最初の伝記。叙述は明治の大逆事件にもおよび興味つきない。日本史に関心をもつ読書人におくる異色の伝記。
目次
第1 応天門炎上の反響
第2 善男の父と祖先
第3 若き日の善男
第4 承和の変
第5 法隆寺僧善〓の訴え
第6 参議への道
第7 仁明天皇の苦悩
第8 天安の暗雲の下で
第9 貞観時代の開幕
第10 応天門炎上の前夜
第11 応天門の変
第12 善男の子弟と子孫
第13 善男伝説の成立と伝統
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