内容説明
明治維新の潮流に乗りそこねたものは多い。西郷とともに,江藤もまた時早く命を絶たれた。功臣が一転して逆賊となる時勢の激しさに,江藤も押流されたのである。その波瀾多き生涯は幕末維新史のめまぐるしさに似ているが,本書はよく新史料を消化し,政治法制史的な視点から佐賀藩及び江藤個人を分析し追及した力作である。
感想・レビュー
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Taka
46
昭和37年初版の人物伝。この頃だとまだ明治の空気を知る人達がかなり多くいただろう。江藤新平、その人となりが分かる貴重な資料。赤貧から頭を武器に立身出世する様は痛快。つくづく若くして佐賀の乱で処刑されたことは残念。2019/05/25
Go Extreme
1
江藤新平の誕生: 千葉氏 藩主直正: 鍋島氏 長崎防備 相続米渡り 小物成処 古賀殻堂・済急封事 健全財政 六府方 幕政改革・天保の改革・諸藩の改革 下級藩士改革派 封建反 弘道館: 古賀精里と朱子学 異学の禁 鍋島至上主義 義祭同盟: 藩論統一 攘夷運動 儒教的名分論 京都開府 内戦外和論 人才は天地の宝 幕藩体制の否定 脱藩出京: 挙国体制 大権復旧 長州征討 明治政府の朝臣: 江藤の出馬 藩政改革 江戸開城・遷都 司法卿: 文部省・司法省創設 司法権の独立 佐賀の乱 敗軍の将 人間としての新平2024/10/05
Ryuka
1
また違った詳しさで楽しく読めました。知らなかったこと・疑問に思ってなかったことが出てきて、深く知ることができました。 そのときの他人や政治の動きなども書かれており、また勉強になります。 ますます興味が湧きました。 また読み直したいです。2015/03/03
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- 和書
- みんなみんなありがとう