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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
50
聖徳太子の伝記だが、資料から史実と伝説を切り分ける点において誠実さが見られるのが特徴である。政治家としては十七条憲法、冠位十二階、隋や唐との外交などがあり、仏教では法華義疏などの三経義疏の作成、その他寺院の建立などさまざまな業績を上げている。著者の見解にすべて賛同するわけではないが、「進歩的学者」が少しでも疑義があると全否定してみせる風潮には同調できない。そういう点で本書は読んでいて安心できる内容だった。太子没後に息子の山背大兄王一家が蘇我入鹿に襲撃され、自殺に追い込まれた事件の理由が解明できればと思う。2024/11/16
たいけい
8
2023年2月26日(日)読了。初読。1979年12月1版1刷、85年6月新装版1刷。読んだのは9刷。はじめに/世系及び名号/苦悩の少年時代/雌伏の青年時代/花々しい活躍の壮年時代/太子と仏教/太子の終焉/上宮王家の滅亡/後世の太子讚仰の9章。574~622年の太子49歳の伝記。当時の日本・アジアの状況の中で飛び抜けた内政・外交を何故行えたか今更ながら考えさせられた。参考文献を元に更に史料や研究書を読もうと思った。歴代天皇の概観も学ぶ必要を感じた。2月22日は太子の命日。2月は太子関連1冊は読もうと思う。2023/02/26
眉毛ごもら
2
聖徳太子について各資料をあたり伝説をできるだけ排して解説している。政治家としての手腕、仏教家としての著作や寺の創建を行ったこと、嫡男である山背大兄王の一族の末路なども。最後の方にどうやって太子が聖人として崇め奉られるようになったのかが簡略に書いてありそっちの方も気になったり。道後温泉までわざわざでかけた記録など意外と旅行もしてたのかと面白く読んだ。書紀だけでない記録もたくさんあるのでその資料も読みたい。法隆寺等にも久々に訪れてみたいなと思う。コロナが終われば。読みたい本が行きたいところが増えた本であった。2022/03/12
多読多量連投が日課だった
0
諭吉の前の一万円札の人。最近では実在が疑われているとされていたような?2017/06/11