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生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ

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  • サイズ B6判/ページ数 254,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623066919
  • NDC分類 495.13
  • Cコード C0036

内容説明

ナプキン以前、ナプキン以後、女性は、そして日本社会はどのように変わったのか。知られざる日本独自の発展史を描く。

目次

第1章 ナプキン以前の経血処置―植物から脱脂綿まで(太古は植物、貴族は絹;『婦人衛生雑誌』はなぜ月経を重視したのか? ほか)
第2章 月経タブーの歴史―各地に残る痕跡(世界各地に見られた月経タブー;宗教と月経タブー ほか)
第3章 使い捨てナプキンの登場―アンネ社の果たした役割(黒いゴム引きパンツと脱脂綿;アメリカから来た生理用品―コーテックス ほか)
第4章 今日の生理用品―選択肢の広がりと新たな月経観(使い捨てナプキンの付加価値;逆戻り率〇・二パーセントのナプキン ほか)

著者等紹介

田中ひかる[タナカヒカル]
1970年東京生まれ。学習院大学法学部卒業後、非常勤講師を経て専修大学大学院修士課程で歴史学、横浜国立大学大学院博士課程で社会学を専攻(学術博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鷺@みんさー

49
非常に面白かった。白眉はやはり、「アンネナプキン」の成立秘話を描いた第三章で、まんま「プロジェクトエーックス!」と叫んで中島みゆきを歌わずにいられない胸熱具合である。その他、ナプキン以前の生理処理法、日本で月経(経血)穢れ思想がどのように根付いたのか、そして今後の生理用品として布ナプキンが一部注目されていること、しかし経血処理への「忌避アレルギー」のために、過度な布ナプキン信仰(自然→月経神聖視)を危惧するなど、豊富な資料で丁寧に考察しており、女性はもちろん男性にもお薦め。Nスペ並の面白さだった。2019/05/14

ユウユウ

48
わかりやすく書いてあり、著者のまとめ力を感じました。以前読んだ三砂ちづる著の『オニババ化する女たち』では昔の女性の月経処理を賛美していたような記憶があるのだけれど、この本ではもっと詳細にそして現実的に記されていたように思う。ナプキン開発に尽力した男性がいたことも目から鱗。学ぶところが多い本でした。2018/08/14

りんご

46
参考資料とそれをちゃんとまとめた筆者の誠実さが素晴らしいですね。古来日本では月経中の女性は穢れとされてたわけですが、世界でもそうだったようです。コスタリカ:月経中の女性が食事に使ったバナナの葉を食べた牡牛は衰弱して死ぬ。その女性と同じ食器を使った人も確実に死ぬ。んなわけ!脱脂綿を挟んでいた時代、経血が衣類に付くのはざらで、汚れた脱脂綿が脱落したりの粗相もまあまああったそうで。今じゃ考えられないね。ゾッとします。先人たちへの感謝しかないですね。2024/05/12

ぶんぶん

23
【図書館】ふと、目にして手に取った。 ビジネス書の体裁を取っているが女性史だった。 ナプキンが無かった時代の女性のご苦労が偲ばれる。 開発者・アンネ社にかなり頁を割いているが、凄い努力だと思う。 生理ビジネス、国民の約半数が女性と考えると、確かに大きいものに違いない。 しかし、今までの苦労を何とかしようと立ち上がる姿は尊い。 男性には判らない事が赤裸々に書かれている。 これは、男性も読むべきものだと思う。 そして、どうして秘密になってしまったかを知るべきである。 著者の探究心に拍手!2019/12/11

ふろんた2.0

20
さすがにこれは読み友さんからの借り本です。今では雑貨屋さんで布ナプキンが男性の私でも目に留まるほど市民権を得ている生理用品。戦後もしばらくは生理が穢れとして扱われていたとは。社会における女性の位置づけの変化を知る上でも、大変勉強になる1冊。巻末のアンネ社の広告や参考文献も気になった。2014/07/09

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