出版社内容情報
古代の中国や朝鮮三国、倭国はどのような世界観のもとで外交を展開したのか。複雑な東アジア情勢をふまえ、「魏志倭人伝」や「日本書紀」などを再検討し、卑弥呼の共立や任那への対応にひそむ王権内部の矛盾を解明。朝鮮半島で独自に活動した倭人や、諸国間の利害調整にも着目して、多元的な対外交渉のあり方と統一的な王権支配の形成過程を追究する。
内容説明
古代の中国や朝鮮三国、倭国はどのような世界観のもとで外交を展開したのか。複雑な東アジア情勢をふまえ、「魏志倭人伝」や「日本書紀」などを再検討し、卑弥呼の共立や任那への対応にひそむ王権内部の矛盾を解明。朝鮮半島で独自に活動した倭人や、諸国間の利害調整にも着目して、多元的な対外交渉のあり方と統一的な王権支配の形成過程を追究する。
目次
東アジア世界と中華思想
第1編 中国と世界観と公孫氏(卑弥呼の王権と朝貢―公孫氏政権と魏王朝;倭国の成立と東アジア)
第2編 治天下大王の天下観(古代日本の世界観―天下・国・都城;「治天下大王」の支配観)
第3編 朝鮮半島との交渉(文献よりみた古代の日朝関係―質・婚姻・進調;『日本書紀』の「任那」観―官家・日本府・調;『日本書紀』編纂史料としての百済三書 ほか)
古代王権と東アジア世界
著者等紹介
仁藤敦史[ニトウアツシ]
1960年静岡県に生まれる。現在、国立歴史民俗博物館研究部教授・総合研究大学院大学先端学術院教授(併任)、博士(文学、早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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