内容説明
藤原不比等が死去した養老四年から神亀年間までの約十年に及ぶ長屋王時代の地方政策を、考古学の立場から考察する。地方官衙や地方官寺である多賀城・下野薬師寺・大宰府・筑紫観世音寺などの造営が、隼人・蝦夷の反乱を契機とすることを解明。寺院併合令や坂東の寺院整備にも注目し、律令国家の確立を目指した、長屋王時代の国家構想を追究する。
目次
序章 隼人・蝦夷の反乱と新政権
第1章 前期多賀城と多賀城様式瓦の成立
第2章 下野薬師寺の創建と官寺化
第3章 大宰府・筑紫観世音寺
第4章 地方官衙と地方官寺の整備
第5章 寺院併合令と地方寺院の造営
終章 長屋王政権の国家構想
著者等紹介
須田勉[スダツトム]
1945年埼玉県に生まれる。1969年早稲田大学教育学部卒業。文化庁記念物課文化財調査官を経て、国士舘大学文学部教授、博士(文学・早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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