出版社内容情報
幕末期の政治・外交の判断材料となった別段風説書を究明した『オランダ別段風説書集成』。その活用を推進すべく、人名・地名・船名・事項の索引と関連年表を掲載。未発表論考六編を収め、幕府・諸藩・在地社会の視点から別段風説書を追究する。あらたな写本発掘と新発見史料を公表するなど、歴史総合的でグローバルな幕末情報史の視点で実態に迫る。
【目次】
序章 研究の概要と残された課題…岩田みゆき
一 研究史と研究経過
二 研究成果
三 本書の構成
四 残された課題
第一章 老中による別段風説書の取り扱い―機密から公開へ―…松本英治
はじめに
一 老中の取り扱いと有志大名の関心
二 ペリー来航前後の取り扱いの変化
三 別段風説書の廻達の展開
おわりに
第二章 「公事余読(録)」全一五巻(四二冊)に収録された別段風説書と関連海外情報
―旗本桜井庄兵衛父子二代に書き継がれた徳川幕府目付向け留書の紹介から―…岩下哲典
はじめに
一「公事余読(録)」の作成者
二「公事余読(録)」の構成
三 収録された別段風説書・海外情報
おわりに
第三章 ペリー来航をめぐる塩谷宕陰の海防論―「防春惑問」を中心に―…佐藤隆一
はじめに
一 「防春或問」の書誌的考察
二 「防春或問」の内容(前半部分)
三 「防春或問」の内容(後半部分)
四 「防春或問」の性格
五 宕陰のペリー艦隊見分
おわりに
第四章 幕末期における“熱い”海外情報と“冷めた”海外情報…嶋村元宏
はじめに
一 「長崎方控」にみる“熱い”海外情報の入手状況
二 ”冷めた”情報の活用
まとめ
第五章 「別段風説書」の社会への広がり―幕臣・藩士・民間学者―…岩田みゆき
はじめに
一 幕臣宮崎成身『視聴草』の中の別段風説書
二 沼田藩士剣術指南役藤川整齋「天保雑記」・「弘化雑記」・「嘉永雑記」・「安政雑記」の中の別段風説書
三 土浦国学者色川三中『草の片葉』『来翰集』の中の別段風説書
おわりに
『オランダ別段風説書集成』索引
関連年表
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