江戸の広場と公共性―火除地と絵図の社会=空間

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江戸の広場と公共性―火除地と絵図の社会=空間

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  • サイズ B5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642043755
  • NDC分類 213.6
  • Cコード C3021

出版社内容情報

火災が多発する都市江戸には、火除地が幕府により設けられた。防火用の空間でありながら、商人や芸能者の仮設店舗が営まれ、広場となってゆく。江戸火除地(実態空間)の動態分析を基礎に、公儀地が盛り場に至る論理、経営構造、身分を探り、版本江戸絵図(情報空間)の数値化分析を加えて、独自の展開を見せた近世社会の「公共」意識に迫る。



【目次】

序章 公共空間史の展望
 第一節 江戸火除地への着目
 第二節 版本江戸絵図へのアプローチ
 第三節 公共をどう捉えるか―「他者と共に生きる」ということ―
 第四節 本書の課題

第一章 火除地空間の動態と都市政策
 第一節 火除地空間の分布と規模
 第二節 『御府内沿革図書』にみる火除明地の動態
 第三節 火除地政策と幕府の防災認識
 第四節 火除地の動態をめぐる政策と社

第二章 馬場守忠兵衛の「役」と「分」
 第一節 火除地利用の論理をめぐる問題―なぜ「象飼料」か―
 第二節 享保期采女ヶ原の利用と変化
 第三節 〈忠兵衛以前〉の火除地利用
 第四節 火除地経営における「役」=「分」原理

第三章 火除地広場の復活―「難儀」回避の論理―
 第一節 盛り場として復活した後期采女ヶ原
 第二節 火除地広場再興の論理展開
 第三節 幕末期采女ヶ原の経営システムと〈忠兵衛的存在〉
 第四節 〈異形の秩序〉と町

第四章 火除地広場の人と身分
 第一節 店借人身分の空間
 第二節 末端営業者の日常性と非日常性
 第三節 乞胸「身分」の実態
 第四節 采女ヶ原の利用者群像

第五章 江戸絵図の論理―江戸大絵図小石川地域の分析から―
 はじめに
 第一節 江戸絵図研究の現状
 第二節 江戸大絵図の小石川地域
 第三節 江戸大絵図の表現傾向
 おわりに

第六章 絵図の中の江戸城―版本絵図を中心に―
 はじめに
 第一節 小石川地域からみた江戸絵図の区分と特性
 第二節 江戸城の描写
 第三節 江戸城の面積表現
 おわりに

補論一 江戸の社会的結合と空間
 第一節 町方―〈内〉なる江戸広場の完結と連鎖
 第二節 武家地―業務とイエの連結―

補論二 火除地広場とヨーロッパ広場
 第一節 ヨーロッパ広場からみた火除地広場
 第二節 江戸から東京へ―近代化と広場―

終章 重層する公共の行方
 第一節 火除地広場の特性と公共
 第二節 版本江戸絵図の展開と振れる公共性
 第三節 公共性から考える日本近世

初出一覧
あとがき
索引

内容説明

火災が多発する都市江戸には、火除地が幕府により設けられた。防火用の空間でありながら、商人や芸能者の仮設店舗が営まれ、広場となってゆく。江戸火除地(実態空間)の動態分析を基礎に、公儀地が盛り場に至る論理、経営構造、身分を探り、版本江戸絵図(情報空間)の数値化分析を加えて、独自の展開を見せた近世社会の「公共」意識に迫る。

目次

序章 公共空間史の展望
第一章 火除地空間の動態と都市政策
第二章 馬場守忠兵衛の「役」と「分」
第三章 火除地広場の復活―「難儀」回避の論理―
第四章 火除地広場の人と身分
第五章 江戸絵図の論理―江戸大絵図小石川地域の分析から―
第六章 絵図のなかの江戸城―版本絵図を中心に―
補論一 江戸の社会的結合と空間
補論二 火除地広場とヨーロッパ広場
終章 重層する公共のゆくえ

著者等紹介

千葉正樹[チバマサキ]
1956年、宮城県に生まれる。現在、尚絅学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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