出版社内容情報
宮廷社会で育まれた雅楽は、近世に至り全国的に階級を超えて広く受容されるようになった。徳川幕府の庇護のもと楽人集団が組織されると、多くの楽曲や種目が再興し音楽論・音楽思想も深められた。朝廷・幕府・寺社を視野に収めて楽人への支配関係と彼らの身分、参勤形態などを検討。また、彼らが素人門弟といかなる関係を築いたのかを探る。
内容説明
宮廷社会で育まれた雅楽は、近世に至り全国的に階級を超えて広く受容されるようになった。徳川幕府の庇護のもと楽人集団が組織されると、多くの楽曲や種目が再興し音楽論・音楽思想も深められた。朝廷・幕府・寺社を視野に収めて楽人への支配関係と彼らの身分、参勤形態などを検討。また、彼らが素人門弟といかなる関係を築いたのかを探る。
目次
序章 近世雅楽史研究の課題
第1部 楽人集団の構造(近世三方楽所の成立過程;近世三方楽所の組織構造;近世楽人領の性格;紅葉山楽人考)
第2部 雅楽普及の構造(近世における奏楽統制;近世武家雅楽の普及と展開)
第3部 雅楽をめぐる文化構造(徳川吉宗の琴楽再興―享保期朝幕関係の一齣;近世大嘗会における雅楽曲再興;近世三方楽所における家芸の特質―享和年間「抜頭」一件をめぐって)
終章 近世雅楽界の構造
著者等紹介
山田淳平[ヤマダジュンペイ]
1985年京都府生まれ。現在、奈良県文化財課主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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