出版社内容情報
徳川幕府が唯一の正式な外交関係を結んだ朝鮮。その交渉実務は対馬藩に委ねられ、釜山に置かれた倭館が日朝接触の場となった。密貿易、越境、信使制度の改革など、日朝間の諸問題はいかに解決されたのか。交渉の最前線における通詞たちの活動から考察。対馬藩・朝鮮・幕府の史料を比較検討し、実態に即した新たな視座から日朝関係史を構築する。
内容説明
徳川幕府が唯一の正式な外交関係を結んだ朝鮮。その交渉実務は対馬藩に委ねられ、釜山に置かれた倭館が日朝接触の場となった。密貿易、越境、信使制度の改革など、日朝間の諸問題はいかに解決されたのか。交渉の最前線における通詞たちの活動から考察。対馬藩・朝鮮・幕府の史料を比較検討し、実態に即した新たな視座から日朝関係史を構築する。
目次
第1部 日朝間の諸問題と朝鮮・対馬藩・幕府(寛文抜船一件からみる日朝関係;一八世紀前半の沿岸警備体制と対馬藩;寛政期における異国船の釜山来航と日朝海域;朝鮮人の倭館「亡命」事件にみる日朝関係―一八三六年「南必善一件」を事例として)
第2部 日朝外交と朝鮮通詞(近世後期対馬藩の朝鮮通詞;朝鮮信使易地聘礼交渉の頓挫と再開―朝鮮通詞と倭学訳官の交流を中心に;朝鮮通詞の著作と最前線での日朝交流―『通訳酬酢』を中心に;日朝接触からみる近世日朝関係史)
著者等紹介
酒井雅代[サカイマサヨ]
1981年愛知県に生まれる。2017年名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学、博士(歴史学)。現在、名古屋大学大学院人文学研究科博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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