出版社内容情報
日本有数の温泉地箱根。今では多数の観光客が訪れる仙石原の開発には、渋沢栄一と盟友益田孝のほか、中央政財界、皇室など多くのアクターが関与していた。明治期の牧場経営と昭和期の温泉・別荘地経営という二段階にわたる開発に着目し、鉄道や御料地、ゴルフ場など諸側面から考察。近代日本における財閥資本の成長と箱根開発の連関を描き出す。
内容説明
日本有数の温泉地箱根「仙石原」の開発には、渋沢栄一のほか、中央政財界や皇室など多くのアクターが関与していた。明治の牧場経営と昭和の温泉・別荘地経営に着目し、財閥資本と箱根開発の連関の様相を解き明かす。
目次
渋沢ゆかりの牧場
第1部 新たな実業モデルの創出―第一国立銀行と三井物産
第2部 近代事業モデルの模索―箱根開発と牧畜業
第3部 近代箱根の開発規制要因―皇室と御料地
第4部 大正期の箱根開発と資本流入
第5部 昭和の箱根開発―財閥資本と皇室の連携
近代箱根と開発資本
著者等紹介
武田尚子[タケダナオコ]
お茶の水女子大学文教育学部卒業。2000年、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了、博士(社会学)。現在、早稲田大学人間科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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