出版社内容情報
近代日本は大陸国家への道をどのように目指したのか。19世紀後半から20世紀初頭を対象に、日清・日露戦争を経て台湾・朝鮮を植民地化する過程を、対外政策と認識を中心に解明する。自由民権運動・朝鮮支配を、エジプトのオラービー運動とイギリスによる支配に重ねながら、東アジアの動向を独自の視点で読み解き、世界の中に日本を位置づける。
内容説明
近代日本は大陸国家への道をどのように目指したのか。一九世紀後半から二〇世紀初頭を対象に、日清・日露戦争を経て台湾・朝鮮を植民地化する過程を、対外政策と認識を中心に解明する。自由民権運動・朝鮮支配を、エジプトのオラービー運動とイギリスによる支配に重ねながら、東アジアの動向を独自の視点で読み解き、世界の中に日本を位置づける。
目次
世界の中の東アジア近代
第1部 近代日本と東アジア秩序の変動(台湾出兵問題の展開と構造―対外政策の帰趨;台湾出兵をめぐる建白書と左院;一八八〇年前後の対清問題―宮島誠一郎の対外認識と活動;「自由民権」の国際的視野―『日本立憲政党新聞』の朝鮮観;自由民権期のエジプト認識―オラービー運動・マフディー運動をめぐって)
第2部 東アジア戦争としての日清・日露戦争(日清戦争前後における東アジア秩序の構想;日清戦後から日露戦後へ―対外問題・政策と明治天皇;世界は日清戦争・日露戦争をどう見たか―外国新聞の論調をめぐって)
近代日本と東アジアをめぐる視圏
著者等紹介
大日方純夫[オビナタスミオ]
1950年、長野県に生まれる。1973年、早稲田大学第一文学部卒業。1978年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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