出版社内容情報
序章 後発国多国籍銀行=横浜正金銀行経営史研究の課題と視角―ジェフリー・ジョーンズの多国籍銀行史研究の方法論についての再検討/創業期の横浜正金銀行―貿易金融業務の開始と経営管理体制の構築(横浜正金銀行の株主構成と企業統治/創業当初の業務展開と1883年の経営整理/1883年の経営整理以後の経営動向)以下細目略/産業革命期の横浜正金銀行―中国大陸におけるビジネスの拡大と組織的経営管理体制の成立/第一次世界大戦期から関東大震災期までの横浜正金銀行―外国為替銀行の金融危機への対応/金融恐慌・昭和恐慌期の横浜正金銀行―外国為替銀行の金融危機への対応(その2)/総力戦体制下における横浜正金銀行―経営戦略と経営組織の再編成/終章 後発国の政府系多国籍銀行史を貫くもの
内容説明
1880年に設立され、日本銀行と密接な関係を持ちつつ世界三大為替銀行の一つとして戦前日本経済を支えた横浜正金銀行。戦争・地震・金融恐慌などに翻弄された歩みを、様々な内部史料から検証。本部組織(頭取席・取締役会・監査役会)の動向に焦点を絞り、組織管理・経営戦略といった経営上の特徴を捉え、後発国の政府系多国籍銀行の実態に迫る。
目次
序章 後発国多国籍銀行=横浜正金銀行経営史研究の課題と視角―ジェフリー・ジョーンズの多国籍銀行史研究の方法論についての再検討
第1章 創業期の横浜正金銀行―貿易金融業務の開始と経営管理体制の構築
第2章 産業革命期の横浜正金銀行―中国大陸におけるビジネスの拡大と組織的経営管理体制の成立
第3章 第一次世界大戦期から関東大震災期までの横浜正金銀行―外国為替銀行の金融危機への対応
第4章 金融恐慌・昭和恐慌期の横浜正金銀行―外国為替銀行の金融危機への対応(その2)
第5章 総力戦体制下における横浜正金銀行―経営戦略と経営組織の再編成
終章 後発国の政府系多国籍銀行史を貫くもの
著者等紹介
白鳥圭志[シラトリケイシ]
1972年宮城県に生まれる。2000年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(商学・経済学、ともに一橋大学)。現在、東北学院大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸