内容説明
三六年に及ぶ日本の朝鮮統治において、植民地支配を担った総督府。その統治政策は、本国の政治動向と連動しつつ、総督府内部の勢力のせめぎあいの中で展開した。朝鮮内外のさまざまな統治環境の変化に直面して、総督府官僚は植民地の現実をいかに認識し、政策構想を模索したのか。朝鮮社会‐総督府‐日本本国という三者の相関関係の中で究明する。
目次
第1章 寺内正毅総督在任期における統治構想
第2章 長谷川好道総督在任期における統治構想
第3章 水野錬太郎政務総監在任期における統治構想
第4章 有吉忠一政務総監在任期における統治構想
第5章 護憲三派・憲政会内閣における統治構想
第6章 山梨半造総督在任期における統治構想
第7章 第二次斎藤実総督在任期における統治構想
著者等紹介
李炯植[イヒョンシク]
1973年韓国全南生まれ。1999年高麗大学東洋史学科卒業。2008年東京大学大学院人文社会系研究科日本史学研究室博士課程修了。現在、嘉泉大学アジア文化研究所研究教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。