銅像受難の近代

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 354p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642038034
  • NDC分類 715
  • Cコード C3021

出版社内容情報

★朝日新聞 2011.2.27 で書評されました!
 評者:酒井順子氏(エッセイスト)
★読売新聞 2011.3.6 で書評されました!
 評者:三浦佑之氏(立正大学教授)

その他、地方新聞各紙などでも続々紹介。話題沸騰中!

内容説明

明治以降、続々と建てられた楠木正成・二宮金次郎・西郷隆盛など偉人たちの銅像。その多くは時代に翻弄され、戦時中に鋳潰されたり、戦後に撤去されたりした。銅像たちの数奇な運命を激動の近現代史の中に読み解く。

目次

1 銅像建築ラッシュと銅像論(銅像とはどんなものなのか;初期の銅像;初期の銅像批評)
2 銅像たちの安住とその後(世俗化する銅像;波瀾万丈―西郷と伊藤;明治の終焉―多様化する銅像;銅像イメージの定着)
3 銅像たちの戦争と応召(戦争の時代―銅像の栄枯盛衰;銅像応召の時代)
4 銅像たちの戦後史(戦後の日本の銅像;元帥たちの戦後)
銅像写真集―生き残った銅像、失われた銅像

著者等紹介

平瀬礼太[ヒラセレイタ]
1966年、千葉県に生まれる。1990年、京都大学文学部哲学科美学美術史学科卒業。現在、姫路市立美術館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

72
太陽1896年9月5日号吉岡芳陵、太陽1896年11月5日号古偉人の銅像と詩人。など雑誌の批評にはじまり、戦時期の銅像供出、戦後の撤去など。失われた銅像の写真は貴重。あとがきに、都道府県の図書館・文書館、寺院による郵送調査の結果をすべては反映していないとのこと。調査結果の公開を望む。整理するよりも公開すればだれかが分析する。2014/06/04

そーすけ

4
36*銅像をめぐる歴史。面白エピソードも数多く、楽しく読んだ。文字数は多く、専門的な部分もあるが、軽快さのある文章なので辛くない。明治天皇の銅像をネタにした詐欺もあったとは、驚き。2021/02/05

メルセ・ひすい

3
14 赤73 漫画チック 銅像論マジ像ってなんなんだとか…お若い諸君、マジで考えたことアリですか? ソウです宗教でもナカナカ教祖様が像化したのは結構浅い過去なんです。後世でブッコワシは珍しくもないよネ。フセイン・スターリン、ナチ、バーミヤン、赤い中国の紅衛兵の狂気。そのうちマオも北の将軍様も…なんですかネ?? 戦争…我国のみっともない金欠戦争の際の溶解、軍需品化…恥っ。。でも、日本の現状、米国の日本州なのにその総括なき責任者の厚顔銅像が各地にあるのは無責任国家の長期不況の怨念像だとドイツでの噂が。2011/02/27

takao

2
ふむ2023/01/13

midnightbluesky

2
滑稽なほどに崇め奉られたと思ったら、時代に翻弄され、迷惑な扱いを受け、潰され・・・。レーニン、スターリン、フセインの銅像もその時代によって引きずり倒され注目されたところを見ると、銅像というのは建っているときよりも潰されたあとのほうが味わいがあるということなのか?そういうことでもないけれど・・・。2012/02/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2786650
  • ご注意事項