内容説明
「明治」を創った政治家、官僚、思想家は近代思想をどう摂取し、政策を決定したのか。様々な内政、外交問題から、彼らがどのような理論武装で国家構築に携わったかを描く。政策と思想の観点から提示する、新しい明治国家像。
目次
1 明治国家形成期の政策主体(森有礼の外交思想―条理外交の論理とその展開;明治初年の青木周蔵―明治七年前後、木戸派の国家構想;明治前期井上馨の政治構想)
2 政策課題と政治過程の展開(樺太問題と左院;御親兵の解隊と征韓論政変;明治二十二年の内閣官制についての一考察 ほか)
3 政治と社会をめぐる思想(知識の政治資源化―近代初期統治エリート形成と能力主義の定義;書簡にみる福沢諭吉の「家」意識と近代化構想;志賀重昂の思想―「国枠主義」とその変容)
著者等紹介
犬塚孝明[イヌズカタカアキ]
1944年神奈川県に生まれる。1968年学習院大学経済学部卒業、武蔵大学人文学部講師等を経て、鹿児島純心女子大学国際人間学部教授、文学博士(法政大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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