出版社内容情報
営業部長の妻が頸骨を折られて殺害。次に総務部長の娘が自殺、さらに溺死者が!? 社内でOL探偵団が結成され…。異色会社ミステリー。
内容説明
営業部長の妻が自宅で首を折られ殺害された。続いて総務部長の娘が自殺を遂げ、さらに宣伝部副部長が浴槽から溺死体で発見された。関係者がみなヨコハマ自動車の社員か家族で、殺人現場が密室風であることから、社内に戦慄が走った。入社2年目の美帆たちは、OL探偵団を結成し、事件の謎に迫っていく。やがて嫉妬や憎悪にまみれた社内の人間関係が…。OLたちが、連続殺人に挑む会社ミステリー。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年東京都生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送、扶桑社勤務を経て、90年推理作家に転向。氷室想介、志垣警部などの人気キャラを擁したミステリーや、ホラーなど多彩。2012年5月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
26
ヨコハマ自動車の関係者連続殺人事件が…。美帆のキャラやテンポもよく楽しめた。『夜は魔術』もそのうち読んでみたい。2019/09/21
クキモン
15
今やOLという言葉も死語になりつつあり、公衆電話や8ミリビデオというアイテムが登場して懐かしいさを感じながらも、サラリーマンの悲哀は今も昔も変わらないように思う。寅さんの映画を見て号泣する強面の警部のキャラがいい。2023/04/16
Masashi Matsuba
6
衝撃的な導入で始まり、次々殺人が起こるわりには綺麗な文章。読みやすくクライマックスまで興味をひかれる内容でした。30年程前の作品とは思えないクオリティですが、著者が亡くなっていたのは残念です。2020/04/17
よっしー
6
このシリーズだけ何故か読んでなかった(^^;)約30年前か…色んな悩みは今とあまり変わらないかな?確かに「早書き達っちゃん」って言われてましたね。作者さんが健在だったら、現代に合わせて全面改稿してたかも…(犯人変わってたりしてね)2019/11/14
だぶりん
5
ヨコハマ自動車関係者が土曜日ごとに亡くなっていく。早くから犯人だとミスリードさせようとしすぎてこの人は違うだろと言うのがわかりやすい。しかし犯人が変態(?)だったっていうのもなんだかなあ。全編通しての違和感は1991年の作品で携帯が出てこないあたりにあるのかな。読みやすくはあるので他の作品も読んでみたい。2012年に亡くなられた作者に合掌。2019/10/05
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