近世武家社会の奥向構造―江戸城・大名武家屋敷の女性と職制

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近世武家社会の奥向構造―江戸城・大名武家屋敷の女性と職制

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  • サイズ A5判/ページ数 422p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642034883
  • NDC分類 210.09
  • Cコード C3021

出版社内容情報

当主・妻子が生活する空間?奥向?。一夫一妻の原則、大名家と将軍家の交流などから、職制や特質を解明し、その全体構造を描く。近世政治権力の解明には従来の公儀研究(表向=男の世界)に加え、?奥向?という日常の政務を行ない、当主と妻子が生活した空間の果たした役割を追究する必要がある。表方・奥方に分かれていた奥向の構造を各職制やその特質、一夫一妻の原則、庶出子の処遇といった妻妾制の展開、井伊・真田ら大名家と将軍家の交流などから鮮やかに描き出す。

序章 奥向研究の現状と課題/近世妻妾制の展開(一夫一妻の原則と世襲制〈婚姻許可制と一夫一妻の原則/一夫多妻の実情/一夫一妻の原則と世襲制の矛盾/荻生徂徠の妻妾論〉以下細目略/近世前期における妻妾の関係と「公界」/近世前期における庶出子の処遇/妾の「身上がり」の条件―信濃松代真田家九代幸教生母の心戒の事例/妾のライフサイクルの類型―筑前福岡黒田家の事例)/奥向構造の基礎的考察(奥向における大名家と将軍家の交流/大名家の相互の交流―寛政期の信濃松代真田家を中心に/近世中期における奥向構造―近江彦根井伊家の事例/奥向女中の参勤交代/近世後期における奥向構造―奥向女中の職制と役務/「中奥」再考/奥向と表向―人柄の支配と空間の支配)/終章 奥向の解体と奥向研究の展望

福田 千鶴[フクダ チヅル]
著・文・その他

内容説明

近世政治権力の解明には、従来の公儀研究(表向=男の世界)に加え、“奥向”という日常の政務を行ない、当主と妻子が生活した空間の果たした役割を追究する必要がある。表方・奥方に分かれていた奥向の構造を、各職制やその特質、一夫一妻の原則、庶出子の処遇といった妻妾制の展開、井伊・真田ら大名家と将軍家の交流などから鮮やかに描き出す。

目次

奥向研究の現状と課題
第1部 近世妻妾制の展開(一夫一妻の原則と世襲制;近世前期における妻妾の関係と「公界」;近世前期における庶出子の処遇;妾の「身上がり」の条件―信濃松代真田家九代幸教生母の心戒の事例;妾のライフサイクルの類型―筑前福岡黒田家の事例)
第2部 奥向構造の基礎的考察(奥向における大名家と将軍家の交流;大名家の相互の交流―寛政期の信濃松代真田家を中心に;近世中期における奥向構造―近江彦根井伊家の事例;奥向女中の参勤交代;近世後期における奥向構造―奥向女中の職制と役務 ほか)
奥向の解体と奥向研究の展望

著者等紹介

福田千鶴[フクダチズル]
1961年福岡県に生まれる。1993年九州大学大学院文学研究科博士課程中退。国文学研究資料館・史料館助手・東京都立大学助教授・九州産業大学教授を経て、九州大学基幹教育院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アメヲトコ

8
武家屋敷の「奥」というと女性だけの空間のイメージが強いですが、表向と奥向とはハレとケの違いであり、男女ともに表から隔離された空間であり、その中に表方(男)と奥方(女)のジェンダーによる分離があるのだと著者は明快に整理します。一夫一妻の建前と世継の必要性の矛盾のなかで、多くの「女中」たちはたとえ当主の子を産んだとしてもあくまで家来扱いで家族とは認められなかったという厳しい現実があったようですが、逆に家族でないという立場ゆえに参勤交代随行を名目として旅行ができたりもしたという指摘は興味深いです。2019/11/26

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