内容説明
幕府の山林政策との相互関係や、地域内での利害対立の中で、近世山村はいかなる歴史的展開をみたのか。上州山中領を対象にその実像を描く。行政村の成立過程における村の統合、「領」を管轄した割元制、検地と年貢収取といった支配の実相を解明。御巣鷹山・御林の管理、山稼や「売木」など林野利用の多彩な側面をもつ山村地域の歴史像を提示する。
目次
山村史研究の軌跡
第1部 村落支配と年貢収取―「領」と永高制(村の成立とその特質;「領」支配と割元制;永高検地と年貢収取)
第2部 林野支配の変遷と林野利用の展開(御巣鷹山制の展開;御林の設定と山守制の展開;「御免許稼山」制と「売木」の展開)
山村史研究の可能性
著者等紹介
佐藤孝之[サトウタカユキ]
1954年群馬県生まれ。1976年國學院大學文学部史学科卒業。1981年國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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