内容説明
江戸時代の名産品や商標はどう生まれ、普及したのか。様々な品をとりあげ、売る側の戦略と消費する側の満足度、ブランド志向で生まれたコピー商品を検証。モノと名の広がりと評価から「名産品」誕生の実態を解明する。
目次
はじめに―江戸時代の名産品と商標
小倉名物三官飴壷の生産と流通
琉球産泡盛陶器(壷屋焼)の交易
京都伏見・深草産の土師質製品について
京焼の印銘
「亀」在印資料の流通と展開
京小町紅―はんなりと
「烏犀圓」の銘をもつ合子蓋と商標・薬名
小坏に描かれた商標―江戸のノベルティーグッズ
「入谷土器」について―東京都台東区入谷遺跡出土資料の検討
汐入の「面胡粉」
都市江戸における消費行為と情報―出土資料と対比して
文献から見た名産品と商標