内容説明
近世の禁裏御所の「奥」で働く女官たちは朝廷運営でどのような役割を果たしたのか。最も重要な役職の勾当内侍をはじめ、朝廷儀式における職務、人事などを考察。従来の研究史では未解明の「奥」内部を浮き彫りにする。
目次
研究の目的と研究史
朝廷運営における女官と勾当内侍
「後桃園天皇大御乳覚帳」にみる奥の制度と社会
近世の典侍について
近世後期における掌侍の制度的検討
近世の命婦について
近世後期の女蔵人・御差の制度的考察
近世後期の三仲間に関する諸問題
近世後期の仙洞・大宮等における女官制度
後桃園天皇の病気治療と朝幕関係
近世中後期における禁裏女官の知行・居所
女官制度研究の課題と可能性
著者等紹介
高橋博[タカハシヒロシ]
1966年岩手県に生まれる。1989年弘前大学人文学部人文学科卒業。1994年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。現在、宮内庁書陵部研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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