歌舞伎の原郷―地芝居と都市の芝居小屋

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  • サイズ A5判/ページ数 392,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642034210
  • NDC分類 774.2
  • Cコード C3074

出版社内容情報

神社の祭礼や催しに際して、その土地の人間が歌舞伎を上演する地(じ)芝居(しばい)。そこには、現在の歌舞伎が失った役者と観客が一体となって作る劇空間が存在する。黒森歌舞伎・大鹿歌舞伎の演目や衣裳、旧金比羅大芝居・嘉穂劇場などの芝居小屋の構造、江戸の芝居小屋の雰囲気から、江戸歌舞伎に存在した〈時空〉を考察。現代の歌舞伎の原風景を探り出す。

内容説明

神社の祭礼に上演される土地の人の地芝居や地方の芝居小屋には、現在の歌舞伎が失った役者と観客が一体となった劇空間が存在する。黒森歌舞伎・旧金毘羅大芝居などに、江戸歌舞伎の“時空”を考察。歌舞伎の原風景を探る。

目次

1 歌舞伎の原郷を探る(芝居の原風景;地芝居の歴史と本質)
2 よみがえる地芝居(黒森歌舞伎の村を訪ねて;黒森歌舞伎の特色 ほか)
3 劇場空間の今昔(役者と見物との間―演劇空間における距離;金毘羅大権現の信仰と芝居小屋 ほか)
4 都市の芝居興行(江戸・東京の劇場風景;江戸・猿若町名縁起 ほか)
5 関連する文献を読む(早川孝太郎「地狂言雑記」再読;郡司正勝著『地芝居と民俗』『風流の図像誌』を読む ほか)

著者等紹介

服部幸雄[ハットリユキオ]
1932年愛知県に生まれる。1955年名古屋大学文学部卒業、国立劇場芸能調査室主任専門員、千葉大学教授、日本女子大学教授を経て、千葉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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