内容説明
美術工芸品として考察が行われてきた従来の漆器研究に対し、近年急増する近世遺跡からの出土漆器を、日常的な生活什器と捉えて分析。近世の社会構造の一側面に迫る新たな研究成果。巻末に貴重な一覧データを付す。
目次
第1章 生産技術からみた近世出土漆器(漆器資料の調査;調査結果 ほか)
第2章 近世漆器生産地の沿革と展開(各地の漆器生産地の分類;漆器生産地における生産体制の推移 ほか)
第3章 社会階層別の近世出土漆器(武家社会;町方社会 ほか)
第4章 アイヌ関連遺跡の近世出土漆器(文献史料の調査;北海道蝦夷地におけるアイヌ漆器の出土状況 ほか)
著者等紹介
北野信彦[キタノノブヒコ]
1959年名古屋市に生まれる。1982年愛知大学文学部史学科卒業。(財)元興寺文化財研究所保存科学センター主任研究員を経て、くらしき作陽大学助教授、博士(学術・史学)
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