内容説明
古代から近世への単なる移行期とされてきた中世都市。多様な構成要素のなかから、宗教都市論を基軸にアプローチを試みる。近世都市のあり方や建築と都市の関係にも論及、重層的な「空間」から新たな都市史を構築する。
目次
第1章 宗教都市と空間(中世都市と寺院;境内と町 ほか)
第2章 中世の町空間(「宿」の二類型;惣村の空間 ほか)
第3章 中世都市と建築(町屋の表層と中世京都;会所と草庵)
第4章 近世の都市空間(近世都市と寺院;京都本国寺門前相論一件―近世寺院境内地と町の関係 ほか)
第5章 都市の景観とライフサイクル(都市景観の復元―建築史の方法から;都市史のなかの災害 ほか)